仮面ライダー『HENSHIN SOUND CARD』感想-スマホで変身遊び、肩身の狭い大きなお友達のためのアイテム…かもしれない。

仮面ライダーが好きだ。

…と言っても、好きになったきっかけが当時未就学児だった長男が観ていた『仮面ライダードライブ』だったのでファン歴はそんなに長くない。もし過去の自分にアドバイスができるとしたら「仮面ライダー(とスーパー戦隊)は面白いので毎週観ておきなさい。あとでに膨大な過去作を履修するのは大変ですよ。(実際まだあまり履修できてないし…)」と伝えたい。

さて、こんな父親の息子である長男だが『ドライブ』一作で観るのをやめてしまい、ハマった僕だけが『ゴースト』以降も見続けて現在に至る。我が家にはもうひとり、今がニチアサ視聴適正年齢な未就学児の次男がいるのだが、長男の影響もあってかまったく観ない。1台しかないテレビでリアタイ視聴もできず、子どもたちのお気に入り番組で埋まったハードディスクレコーダーにヒーローたちの入る隙間などない。仕方がないのでTTFCに加入して家族が寝静まったニチヨルにニチアサを楽しむ…という肩身の狭い生活を送っている。
玩具に関しては食玩やフィギュアなど細かいものはたまに購入するけど、さすがにベルトみたいなデカい物は手を出しにくい。実際には買えないわけではないんだけど、家庭内の立場的にあと一歩を踏み出す勇気が出せないのは察していただきたい。

そんな中、たまたま買い物に行ったトイザらスで見つけたのが『HENSHIN SOUND CARD』だった。スマホがベルトになるカードが少し前に出ていたことは知っていたけど、当時は東京の仮面ライダーストア限定販売、このコロナ禍にわざわざ県を越えてまで買いに行くようなものでもない。プレバンでも1号からセイバーまでがセットになったものが一時販売されていたけど約8,000円となかなかのお値段だったので手が伸びなかった。手に入らないことがわかっていたのでほとんど記憶から消えていたが、いつの間にか生活圏でも手に入るようになっていた。種類は少ないけど1枚200円、単品販売なので好きなのだけ選んで気軽に購入できる。

200円ならと早速購入。最初に買ったのはジクウドライバー(グランドジオウ)だったけど、パッケージの写真を撮るのを忘れてしまったので、あとから買ったビルドドライバー(ラビットタンク)で紹介。

パッケージは一般的なトレカと同じような感じ。中身のカードの絵柄がほぼそのままプリントされているのでカードを取り出したときの感動がそんなにないのが残念。今ところ3店舗で計5枚購入したけど、どの店舗もダミーカードをレジに持っていくと商品を渡してくれた。

カードは紙製。ぱっと見ガンバライジングっぽいというか、このサイズのカードに仮面ライダーが描いてあるだけでガンバライジングに見えてしまう。一般的なトレカより少し厚手でしっかりとした作り。各カードにはライダーとは別にベルトが描かれている。カードによってはベルトが全体のデザインに溶け込んでいるようなものもあってなかなか凝った作り。ガンバライジングもそうだけど、仮面ライダーのカードはデザインがカッコいいものが多くてつい集めたくなる。

裏面にはQRコードやシリアルナンバーなど。要はWebサービスなので、専用サイトにアクセス後、ログインしてカードに記載されたシリアルナンバーを入力すれば、自分のライブラリに購入したカードのベルトが追加される。ログインに必要なのは仮面ライダーファンならそこそこの確率で持っていそうなバンダイナムコID。
一応書かれているシリアルナンバーだが、別にポチポチ入力しなくてもスマホのカメラアプリでQRコードをスキャンすれば登録はできてしまうので面倒なことは特にない。

ベルト一覧画面。僕のは5枚しか買ってないので飛び飛びだけど、これが埋まっていたら壮観だろう。つい開いてはニヤニヤしながら眺めてしまうのではなかろうか。

音声を聞きたいベルトをタップすると拡大表示され、画面上の「TAP!」表示をタップすると変身音が聞けるという仕組み。ベルトの絵柄は起動前と起動後の2枚のみで、アニメーションするわけではない。音声についても変身音のみで、必殺技などの音声を聞くことはできない。また、聞ける変身音はカードに書かれた1フォームのみなので注意。今回の例だとラビットタンクのみでほかのフォームの変身音を聞くことはできない。欲を言えばキリがないけど200円ならこんなもんだろう。

逆にこのあたりの不満点を一気に吹き飛ばすメリットは音質だと思う。スマホのスピーカーやイヤホンで、あの玩具に付いている微妙なスピーカーとは比べ物にならない高音質で変身音が聞ける。グランドジオウやムテキゲーマーの変身音なんかはほとんど歌なので、高音質の恩恵は大きいと思う。昨今の凝りに凝りまくった変身音を携帯音楽プレイヤー感覚で聞くというのは、また新しい体験。
ブラウザ動作なのでパソコンでも楽しめるのもいい。ベルトのイラストもアニメーションこそしないもののそこそこきれいなので、大画面で眺めるのもよし。最初は「なんでスマホアプリじゃないんだ?」と思ったけど、色々な環境で楽しめるWebアプリで正解なんじゃないかと思う。

記事のタイトルに「スマホで変身遊び」とは書いたけど、実際にそこまでのプレイバリューはないと思う。変身遊びってやっぱりベルトのギミックをガチャガチャ動かすのも含めてのものだから、あくまでこのカード(スマホ)で体験できること限定的だし、ベルト玩具が欲しいという気持ちを完全に満たすものでもない。とはいえいつでもどこでも高音質な変身音が聞けるというのはライダー好きにはありがたいもので、やる気の出ない月曜日の朝の出社前に聞いて気分を高めたり、気分が乗らないときにしばし現実逃避したりするのにはとても役に立っていたりします。単純にカードとしてもカッコいいので、第二弾・第三弾と続くならまた買いたいし、そのうち気軽に東京に行けるようになれば仮面ライダーストアにも買いに行きたい。

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